蓋が無いポスト

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　 蓋が無いポスト。しかし蓋が無いだけと言うのなら色々ポストに種類はあるので、この場合は既製品の箱ものポストについて書いておく事にする。
　 この系統のポスト、私の好き嫌いがハッキリしているポストである。
　
　 このポストも、当然だが形状によって入れ易さ入れにくさが全然違うのである。裏蓋のへ気の使い方は「蓋が正面にあり、内側に折れるポスト」と同じ。
　
　 入れ口が開いていると言う事で、雨の吹き込みが心配。それにひさし状になっているところに雨の日雨の後だと水滴が付いていて、そのひさしを「ガイド」として入れる事になるこのポストではその水滴を捲き込みながら入れてしまう事になりかね無い。雨が降っていないにもかかわらず新聞が濡れる事になる…読者にとっては気分の悪い事この上ない。
　 だからひさし部分に付いた水滴を指で拭う事くらいはしなければならない。蓋についている水滴を弾く事よりは容易である。
　
　 また、入れた新聞の存在が前面から覗き込む事でばれてしまうのもちょっと悲しい、手を突っ込んで新聞を抜く事が出来てしまう…と言う事はないかもしれないが、物事は”性悪説”で考える事にしている私はそこまで考えてしまう。奇麗に新聞を折ればポストへの収まりはいいのである、折り方は蓋付きポストより気を使わなければならない。
　
　 で、この系統のポストの入れ易さは、

　 奥行き、深さ、ひさしの形状、鼠返し（？）の角度、鼠返しからポスト天井までの高さできまる。微妙な差でも限界を目指していると気になってしょうがない。
　

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g-1

L2

横二つ折り（曲げ）-d1　　  三つ折り-d3　　　  四つ折り-d3

奥行きはない、開口面積はボチボチ。　　  入れ口下部と天井のクリアランスが狭い。

 

　 まずはこの系統のポストの基本型である。私の理想の入れ方からすると入れにくいポスト。ただ挿してくるならこのポストでもいいかもしれない。しかしそんなのは入れたとは言わない、きっちり入れて読者も取り出し易くをめざすのである。
　 このポストは入れ口の高さ（上の図参考）が余り無い。鼠返し（？）の角度が不必要に大きいので鼠返しを新聞を入れる際のガイドにすると新聞の先端がいきなり天井にぶつかり、更に進入させていっても奥行きが無い為それ以上新聞が入っていかなくなる。それでただ挿してきた様な形になるのである。場合によっては三つ折りでも引っかかってポストの中に落ちない事もある。
　 それならばいきなり突き当たりまで新聞を進入させるのではなく鼠返しの先端を支点として下に落すようにする。突き当たる前に寸止めするのである。
　 横二つ折りの場合だって奥に突当たらないように「曲げる」。もし曲げないでいきなり突当たらせてしまったら、ポストの横から手を忍ばせ、ポストの中で新聞を曲げる行為をすればポストの中に収まる。
　 とにかく手間が掛かるポストである。
　
　 g-1の形状のポストの中でも、「H.S.K.」製のものは入れ口の高さが多少あり奥行きも微妙にあるのでg-3ポストと同じように入れる事が出来る。鼠返しの角度が微妙に小さいのである。
　
　 で、このタイプのポストの中に、前面が開いて牛乳入れになっているものがある。

　 開けてみると内部の構造がよく分かる。どうして入れにくいか、見られるようなら一度見ておく事をお勧めする。
　 ちなみに、この蓋は蝶番で開くようになっており、鼠返しの先端にその蝶番がある。そんなもんだから新聞が濡れていたりすると蝶番によって新聞が破けてしまうという悲しい事が起こりうる。
　 この構造を生かしている読者は少ない、なんていってもこの牛乳いれは瓶牛乳を入れる事を前提として作られているらしい。…ほぼ必要の無いと思われるモノをつけてくれなくていいのである、ポストには。
　

 

g-2

L1

縦二つ折り-d3　　　  横二つ折り-d1　　  三つ折り-d3　　　  四つ折り-d3

奥行きはないが開口面積が広く幅がある。　　  元日でも普通に入れられる。

 

　 g-1と同じく奥行きはない、鼠返しの角度はキツイ特徴があるが、入れ口の幅があるので縦二つ折り-d3で入れる事が出来る。縦二つ折りならば奥行きが余り関係無いL6の幅しか必要が無いからである。奥に当たる心配が無いから。
　 そのうえ容積はそれなりにあるので新聞は多数入れる事が出来るし（私の配達区域に2部とっている読者がいる）、入れ口の高さが無いといっても元日の新聞を縦二つ折りにした厚さくらいなら入る高さはある。
　 厚い時でも悩む必要が無いので私好みのポストである…が、ひさし部の水滴だけは如何ともし難い。だから指で拭って入れる事にする。
　

 

g-3

L2

横二つ折り（曲げ）-d1　　　  三つ折り-d3　　　  四つ折り-d3

奥行きと開口面積はそんなにないが、入れ口下部と天井のクリアランスが広い。

 

　 g-1の入れ口の高さが無いのを補ったような構造のポストである。奥行きはないのだが高さがあるのでいきなり天井や邑久の壁に突当たる事が無く、鼠返しの先端を支点にして横二つ折りでも手を加えることなく中に落す事ができる。
　 鼠返しの角度もg-1よりは無い、鼠返しそのものが短いので結構すんなり新聞が入っていく。
　

 

g-4

L2

横二つ折り（曲げ）-d1　　　  三つ折り-d3　　　  四つ折り-d3

奥行きと開口面積はそんなにないが、入れ口下部と天井のクリアランスが広い。　　  深さがある。

 

　 g-1と形状は似ているが、柵等に付ける事を前提とした構造になっている、だから奥行きが無い。その上入れ口部が飛び出ている（ひさしと鼠返し部）ので、ポスト前面妻板部をガイドとする事が出来ない為入れ口に照準を絞らねばならない…と大袈裟に書いては見たけど、それほど気を使う必要が無いほど開口面積が広い、というかひさしと鼠返しが平行なので開口面積が広く見える。
　 鼠返し先端を支点にして横二つ折りがすんなり入るのはg-3と同じ。
　

 

g-5

L2

横二つ折り（曲げ）-d1　　　  三つ折り-d3　　　  四つ折り-d3

奥行きが無く開口面積も無い。　　  入れ口下部と天井のクリアランスが中途半端。　　  深さがある。

 

　 g-4ポストの入れ口の上半分が何故か板で覆われているので開口面積もg-4の半分、だから新聞を入れるのに難儀するのである。横二つ折りも入らないではないが、最初から手を加える必要がある。まあ、寸止めになれると手を加えることなく落す事も出来るが。
　

 

g-6

L2

横二つ折り-d1　　　  三つ折り-d3　　　  四つ折り-d3

奥行きがあり開口面積もある。　　  入れ口下部と天井のクリアランスが広い。

 

　 g-1の欠点を全て除いたような構造のポストである。奥行きはある、入れ口の高さはある…もう、私はこのポストが好きである。
　 厚さがあっても横二つ折りで入るし…でも、奥行きがあるといってもデフォルト-d2で入れる事は出来ない。そこはこの系統のポストの悲しいところで、入れ口が斜になっている事があだとなっているのである。
　

 

g-7

L1

デフォルト-d3　　  縦二つ折り-d3　　　  横二つ折り-d1　　  三つ折り-d3　　　  四つ折り-d3

奥行きがあり開口面積もあり幅も広い。　　  入れ口下部と天井のクリアランスが広い。

 

　 g-6が更に幅広くなったもの。デフォルト-d3でもすんなり入っていく…いいねぇいいねぇ。このポストの場合は「H.S.K.」。
　 g-6とg-7の共通の欠点を挙げておくと、前面下部のスロープ状になっているところが雨に濡れている場合、新聞が張付いてしまうのである、だから拭う事を忘れられない。このスロープ状のところの面積が広いから張付く面積も広いのである。
　 もっとも、そのスロープをガイドにしないような入れ方をすればいいだけの事である。
　

 

g-8

L2

横二つ折り（曲げ）-d1　　　  三つ折り-d3　　　  四つ折り-d3

奥行きも深さも無く、何より開口面積が圧倒的に狭い。

 

　 最後にこの系統のポストの駄作だろうポストを挙げておく。
　 何もかもが狭い。少ない折込の新聞でさえ三つ折りにしてしまうとすんなりは入らない、もっと言えばどの折り方でも「押し込む」と言うイメージである。
　 厚い日は諦めておとなしくポストの裏側に手を伸ばし裏から新聞を入れてくる事にしている。
　　　　　

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