雨の日

袋に詰めないで頑張っちゃおうか。
  雨の日の新聞を積んだところです。まずは専業M氏のもの。
 
  前籠。一部は袋詰めにしますがほとんどは袋に詰めないで素のままです。上はビニルで覆っていますけど、横の部分が心配ですわ。サイドスタンドを立てた時左側に傾く、つまり右側の方がナンボか雨に晒され易くなるってことですからね…
  リアキャリア。大半は素のままで、上部に袋詰め本紙が多少積まれており、その上を新聞が搬送されてきた時の梱包用ビニルでぐりぐりと覆われています。 
  このビニルってのは、覆ってゴム紐で縛っただけでは走行中に捲れてしまい積載新聞の上部部分は濡れてしまうんですけど、ビニル詰めの新聞で上部を覆う事によってナンボか防ごうとの目的がありそうです。
  リアキャリアのフック部分までビニルで覆ってはいますが、綿布と違って硬度が保てないですからねぇ…濡れに対してどれだけ効果があるのかいまいちわかりません。私自身でビニルだけで覆う防水ってのは試したことがないですから。何しろおっかないじゃないですか :-p
 
全部袋に詰めた場合はどうしよう?(少部数の場合)
専業J氏の積む手順、みたいなものですかね。
  この方、配達に綿布使うのは使うのですが、今回は部数が少なかったってことで全部を袋詰めにしてしまった上に、綿布を使わず積んでしまった時のものです。
 
  綿布を使っても使わなくても結局は積む時に滑るんですけど、「気持ち程度。」の滑り止めに新聞の印刷していないものを広げてリアキャリアとの摩擦を増やそうって寸法でさぁ。
  で、チョロっと載せて次の山をとりに店内に戻ったところ。これだけでも目を離した隙にじわじわと左側に滑っていくのでゴム紐で仮留めをするという涙ぐましい努力をしています。 
  そんなところを手伝う事もなくただ写真を撮り続けた私って一体…?
  リアキャリア後部にも同じ位積んで、体で滑落を抑えながらビニルを掛けて、さぁゴム紐を掛けようかっ!って図。
  一気に事をやっつけちまわないと、ゴム紐を掛ける途中のホンの僅かな隙にも滑落は続くので仕事は早くなります。 
  これくらいの量ならばセンタースタンドを使わなくても、サイドスタンドとスタンドを立てる場所の多少の段差で、見掛け上ぼちぼちリアキャリアが水平になっていれば積めてしまうでしょう。これが、積む量が多くなったらサイドスタンドだけ立てて独りで積もうと思ったらちとむりでしょうなぁ。
 
全部袋に詰めた場合はどうしよう?(結構部数がある場合)
  今度は結構な部数を積んだ場合。こうなってくるとセンタースタンドを使わねば積めませんし、センタースタンドを使ってもシーソーみたいにリアキャリアへの荷重が増えると後方へ傾いてしまう…ただでさえ滑る袋詰め新聞の積載が益々困難になります。
  でもね、センタースタンドを立ててリアタイヤと地面に隙間ができるから後方に傾くのだから、その隙間に廃材なんかを噛ませると傾く事もない、な〜んて小技も使われたりします。
  今回は専業Y氏の例。この方はそれ以上の小技で魅せてくれましたわ。
 
  前籠に積む分、全部袋詰め。その上でポリエチレン系と思われる、籠を覆うものでこの袋詰め新聞を更に上を覆うという念の入れ様。
  新聞の山の上部に数部を更に載せ、新聞の山の歪みを抑えています。それと共に滑りをも抑えているみたい。ちなみに新聞を抜くのは左側。袋に入っていると新聞掴み難いんだけどね…新聞が雨に濡れないって安心感の前には霞んでしまいますわ。
  ゴム紐の掛け方は3→4→1→2。がっちり縛っても歪んでいきますので、ゴム紐が短いと辛いんじゃないでしょうかねぇ?しかしがっちり縛っても歪むくらいだし、ビニル詰めって事で新聞同志の面圧もほとんど無いので簡単に抜く事は出来ます。
  今回の最大のポイントです。新聞をたくさん積むことにすると、積む時も大変だし積んだ後でもカブにのっている時に荷崩れしてしまう…それならば「歪まないようにしていけばいいではないか」との発想から生まれたのが、山の下半分を紐で縛ってしまって一塊にし、歪まないようにしてしまえ、です。 
  ビニル紐で十字に縛ってしまえば前後にも左右にも歪まないし、積む時にも山の形が崩れることがないです。それと、この塊を配る段階になったところで紐を緩めなければなりませんが、蝶結びにしておいて片手で左右分縛ってあるところを解けば配達が続けられる…前後の結びを緩める必要はありませんからね。蝶結びならば幾らガッチリ縛っておいても簡単にほどけるってのがナイスです。さすが毎回全部の新聞を袋詰めにして行ってしまうだけの事はあり、ノウハウが蓄積されてますわぁ〜
 
特殊な御道具を用意してみました。
  私は「倉庫」なんて呼んでいます。どうしたって配達しにくそうなんですけどねぇ…不安定そうだし、視覚的にも鬱陶しいし。
  これを使う人はこの店ではただ1人です。
 
  前後を分ける仕切りがあり、新聞の山がきっちり分かれるようになっています。また、サイドスタンドを立てた際に左に傾く事も考慮されているみたいで、箱の底は水平時には右側下に向かって斜になっています。荷崩れは少ないでしょうね、これならば。一応前に本紙、後ろに諸紙を積んであります。 
  これね、キャリアが主に新聞の「運搬のため」に使われているのならいいとは思うけど、一戸建て住宅地が多くカブに乗ったまま新聞が配れるところが多いところでは(それも1軒1軒の間隔が短い時)使い難そうってのが1番始めの感想です。 
  なんでも、これを考案したのは新聞配達員だそうです。
  後ろから見ると何がなんだか、もう。この箱自体、結構重たいものだからそのままでも重心が高くなりそうです。
  ノブ付きのネジ4つでリアキャリアに固定します。その上からゴム紐なんか掛けちまうと完璧でしょうかね?:-)

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